リップルにはブロックチェーン技術が使われているのか?
仮想通貨の理解が浅い人の多くは、「仮想通貨=ブロックチェーン技術によって構成されている」と勘違いしてしまいがちです。
これは、世界初の仮想通貨となっているビットコインがブロックチェーン技術を使って誕生した仮想通貨となっていて、ブロックチェーン技術を基礎とした仮想通貨が世の中にたくさん誕生しているためだとされています。
そして、リップルに関しても同じようにブロックチェーン技術を使って誕生したというように思っている人が多いですが、リップルの場合はブロックチェーンではなく「XRP Ledger」という技術を使って構成されていることが挙げられます。
それでは、ブロックチェーンとXRP Ledgerの違いが気になるという人も多いと思われますので、この2つの技術の違いについて簡単に紹介していきます。
ブロックチェーンというのは、取引データの集合体(ブロック)を鎖状(チェーン)に連続している技術のことを指します。
そして、XRP Ledgerの場合は取引データの集合体(Ledger)をリップルが承認することを指しています。
簡単に言えば、分散型のシステムなのか、中央集権的システムなのかという違いになりますが、ビットコインとリップルの違いを表すのなら、ビットコインが決済手段なことに対してリップルは送金システムだということが挙げられます。
そのため、ビットコインは法定通貨の代わりとして用いられるケースが非常に多いですが、リップルの場合はリップルの技術を使って新たなコンテンツを生み出すプラットフォームとして活用されるケースが多いということになります。
ブロックチェーンとXRP Ledgerを比較する際に用いられるのは、どのように取引が成立するのかというシステムによって判断されることが多いです。
ブロックチェーンの場合は、ブロックを生成してからネットワーク内で承認される手続きを経て取引が成立するという仕組みになっているために、取引を開始してから完了するまでに10分間ほどの時間がかかります。
XRP Ledgerの場合は代表者が取引の承認を行うだけとなっていますので、数秒ほどで取引が完了する仕組みです。
このように比較するとXRP Ledgerのほうが優れているように見えるかもしれませんが、仮想通貨の取引をする場合には取引に掛かる時間だけではなく、取引の保守性やセキュリティなども考えなければいけませんので、一概にどちらのほうが優れているのかという判断をするのは難しくなっています。
PS.